

丸山茂樹氏は、東京五輪は1年延期で本当に大丈夫なのか。米PGAツアーも6月再開で安全は保たれるのか不安を募らせる。
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東京での自粛生活も長くなってきましたが、全国の読者のみなさん、元気にしてらっしゃいますか?
最近また強く感じるんですが、ほんとに東京オリンピックは1年の延期で大丈夫なのかなと思いますね。何の根拠もないんで。選手も含めて世界中から人を呼ぶのも厳しい状況なんじゃないですかね。さらに選手の準備期間も足りないような状況なんじゃないかなあ。
来年にほんとにできるのか、不安で仕方ないです。何とかしてできるいい方法がないのかな、なんて僕が考えたところでどうこうなる訳じゃないんですけど、世界中に頭のいい方がいっぱいいるでしょうから、どうにかしてくれないかなと思いますね。知り合いの医者の方に聞くと、「そんなに簡単じゃないよね」って言ってますけどね。まったく先が見えないですね。
そんな中、アメリカ男子のPGAツアーが6月11日の「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」から再開する方向で動き出しました。再開後の4試合は無観客で開催するそうです。
まず大会前に自宅で検査して、会場に着いたら検査して、またトーナメント中に検査する、と。変なことになんなきゃいいですけどね。僕が心配してるのは、ほんとに誰かが陽性と分かった場合に、確実にたたかれるじゃないですか。ほれ見ろ、と言わんばかりに。
結局、そこなんですよね。まあアメリカの考え方なんで、僕はちょっとついていけないですね。どういう根拠でやるのかってのが分からないです。お客さんを入れないにしても、スタッフはいっぱい来るし、メディアの人たちもいる。
それに選手も全員が大金持ちでプライベートジェットで現地に行ける訳じゃないですからね。空港を使って、飛行機に乗る。何をもって安全と言うのか。
松山英樹とか小平智たちがアメリカに渡って2週間隔離された中で、どうやって練習するのか。聞くところによると、どうもアメリカ在住のPGAメンバー以外は来なくてもいい、みたいな考え方のようなんですよね。来られない人には補償をするなんて話も聞きますけど、ほんとのところを発表してほしいですね。