そのためグッズ販売による収益が重要なポイントであり、グループのリーダーであるDJ社長いわく、「11トントラック4台分。経費だけで1億ちょいかかってる」と、大量のグッズを用意していました。新型コロナウイルスの影響で全ての公演中止になったために、大量の在庫と借金を抱える事態となりました。(グッズはインターネット販売されています。500円で買えるものもあります)

 レペゼン地球の場合は、2019年のライブも中止になっていたので、今回のライブ中止のダメージは非常に深刻です。有名YouTuberであるヒカルさんやラファエルさんから支援策があることが救いですが、新型コロナの影響を最も受けたYouTubeで活動するアーティストと言えます。

 ライブや公演が中止になったことでダメージを受けたアーティストや劇団は数え切れません。緊急事態宣言が解除されたとしても大人数が集まるイベントはすぐに開催できるわけではなく、ワクチンや治療薬が開発されてコロナが収束して日常が戻ったとしても、それまでに被る経済的な損失や機会損失は甚大です。

 オンラインでのライブ配信や無観客でのライブ、サブスクリプション(月額利用料を払って聴き放題や見放題にするサービス)など、様々な策を投じて生き残ったり、耐え忍ぶ時期です。

 YouTubeもその施策の一つです。劇団四季の公式チャンネルでは、リモートで歌を合唱する動画をあげていますし、宝塚歌劇団の公式チャンネルでは、期間限定のお家でタカラヅカという動画が観れます。

 ダンスや歌や楽器の演奏の動画は人気になりやすいです。劇団員やパフォーマーの方々は発声方法や練習方法、ストレッチや柔軟の仕方、作品の楽しみ方や公演を見る際のオススメの席などをYouTubeやTikTokなどのSNSで発信するのも生き残る手段の一つだと思います。

 音楽や演劇などの文化を守る施策の必要性について、劇作家平田オリザ氏の発言が物議を醸したのは記憶に新しいです。

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