「24時間テレビ」の制作発表会見=2017年6月 (c)朝日新聞社
「24時間テレビ」の制作発表会見=2017年6月 (c)朝日新聞社

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、毎夏恒例のテレビ番組についての対応が分かれた。

 フジテレビは5月25日、「FNS27時間テレビ」の今年の放送中止を発表した。一方、日本テレビは28日、「24時間テレビ 愛は地球を救う」を放送する予定だと明らかにした。安全面に配慮した上で、内容を工夫するという。

 27時間テレビの中止は「妥当な判断」だと、芸能ジャーナリストの佐々木博之さんは言う。

「コロナ対策を取りながらでは、出演者を大勢集めて生放送するのは難しいのではないでしょうか。また、放送時期までに第2波、第3波が襲来する危険性もあり、予定通りに放送できるか不安であればスポンサーも手を上げにくいと思います。中止とした方がリスクは少ないでしょうね」

 それなのに、24時間テレビはなぜ放送を取りやめないのか。

「27時間テレビはバラエティー色が強いですが、24時間テレビはチャリティー番組です。だからコロナ禍でも視聴者は受け入れやすいとみる向きもあります。また、日テレにとっては大きな看板なので、少しでも可能性があれば放送したいところではないでしょうか」(佐々木さん)

次のページ