翌16年も3Aで9勝4セーブを記録し、「先発陣の一人に」という日本ハム・栗山英樹監督のラブコールに応える形で、日本ハムと契約。そして、日本復帰1年目の17年6月11日、「結果を出して、お礼がしたかった」という古巣の巨人を相手に1軍初勝利を挙げ、「長い道のりだった」と歓喜の涙を流した。

 11年のDeNA1位・北方悠誠も、夏の甲子園で最速153キロをマークした大器だったが、プロでは制球難を克服できず、15年のソフトバンク時代も含めて4年間1軍登板なしで終わる。だが、その後もBCリーグや四国ILでプレーを続け、昨年7月にドジャースとマイナー契約。“第2の村田”を目指す。

 最後に、昨季終了時点で1軍出場ゼロの中村奨成(広島)と吉住晴斗(ソフトバンク)の17年ドラ1コンビも、3年目の飛躍なるかが注目される。(文・久保田龍雄)

●プロフィール
久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新刊は電子書籍プロ野球B級ニュース事件簿2019」(野球文明叢書)。

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