監督 ジェシー・ペレッツ/出演イーサン・ホーク/12日から新宿ピカデリーほか全国公開/97分(c)2018 LAMF JN, Ltd. All rights reserved.
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 人気作家の原作を魅力あふれる俳優たちで描く「15年後のラブソング」。原作は、『アバウト・ア・ボーイ』『ハイ・フィデリティ』などで知られる小説家ニック・ホーンビィの作品だ。監督は、音楽バンド「レモンヘッズ」のベーシストだったペレッツ。イーサン・ホークの歌声もとても魅力的。

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 イギリスの地方都市サンドクリフに暮らすアニー(ローズ・バーン)は30代後半。父親から受け継いだそれなりの仕事があり、15年一緒に暮らすパートナーがいる、周囲から見たら「安定」という言葉がふさわしい生活に、別に不満があるわけではないけど、なんとなくモヤモヤする日々。

 そんな彼女のもとに一通のメールが舞い込む。送り主は、90年代に表舞台から突然姿を消した伝説のロック・シンガーのタッカー・クロウ(イーサン・ホーク)。腐れ縁のパートナーのダンカン(クリス・オダウド)が心酔するミュージシャンだった。

 人生のリアルに押し流されながらも、どうにか新しい一歩を踏み出そうとする彼らが選んだ道とは──。

 本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★★ 超オススメ、ぜひ観て
厄介事をつい背負い込んでしまう「長女病」のヒロイン。彼女がかかわる「大人になれない」2人の男たち。誰もが不器用で、ちょっとイライラさせられる男女3人の姿を、共感をこめて描く温かみのあるラブ・ストーリー。

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