鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
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 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、自身の体の衰えとがんを公表したワッキーさんへの思いをつづります。

【写真】コンビ愛がにじみ出るペナルティのワッキーとヒデ

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 僕は1972年の4月25日生まれ。昭和47年。47(よんなな)世代なんて呼ぶ人もいます。「同学年」で言うと、中居正広さん、木村拓哉さん、マツコ・デラックスさん、堀江貴文さんに貴乃花さん、蜷川実花さん、常盤貴子さん、深津絵里さん、「君の名は。」の新海誠監督さんに、谷原章介さん、芸人さんだと土田晃之さんに、何かと大変なことになってしまった渡部健さんと、何かと濃い「学年」なんて言われております。

 そして、ペナルティのワッキーも同学年です。

 45歳超えて、僕は本当に体の衰えを感じています。老眼も本格的に始まり、スマホの文字に自分の目の焦点を合わせるのに時間がかかります。今まで年上の人たちがやっていたことを自分が経験し「こういうことだったのかー」なんて思ったりします。

 最近は筋肉の衰えを感じています。コケることが多くなったのですが、それは多分、自分が想像しているよりも足が上がってないからだと思います。足が上がってないから、目の前の物につま先が引っかかり転んでしまう。

 老いを認めたくないけど、抗わずにそれをどう受けとめて生きていくか。それが40代後半なのでしょうか。

 昨年、僕は肺の病気になりました。間質性肺炎という病気で、結果、いろんな治療をしてその病気は一時的には治りました。病院でその病気を宣告されて、いろいろ調べてみたら、間質性肺炎の中でも僕が診断されたタイプは、進んでいくと、5年生存率30%なんて資料も見ました。

 つまり人生で初めて本気で「死」を意識しました。病院から出て、頭の中がパニックになり、最終的に行きついた答えは「仕方ない」でした。受け止めるしかない。だけど、治療でできることは全力でやってみようと、鍼から何から全部やってみました。

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そういう年代なんだと思います