カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
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都知事選出馬を表明し会見を開いた小池百合子都知事(C)朝日新聞社
都知事選出馬を表明し会見を開いた小池百合子都知事(C)朝日新聞社

 6月18日告示、7月5日投開票の東京都知事選。現職の小池百合子氏が再選に向けて動き出し、新たに山本太郎氏が立候補に名前を連ねるなど戦いが始まる。お笑い芸人カンニング竹山さんは、メディアが報じる今回の都知事選が「無風選挙なる」ことを一番危惧し、「小池でいいのか?」を問う!

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 今回の都知事選で一番怖いのは、現都知事の小池さんがまずどうのこうのではなくて、メディアでは「無風選挙になる」って言われていること。無風選挙とは、当選者と落選者が最初からはっきりしているとみられる選挙のことですが、もちろん、こういう状況だと、現職の人、小池さんに有利ではあるけれど、今回の都知事選を無風選挙にしてはいけないと。何人か候補者が出てきていますけど、本当に小池さんでいいのか、選挙権を持っている都民はちゃんとと考えないといけない。

 次の都知事になる人って、一般的に言えばすごく嫌がる仕事をする人なわけですよ。お金のことだけでみても、1兆4000億円使っていて、5800憶円の補正予算を出した、でも、あと500憶円しか残っていなくて、95パーセントも取り潰しちゃっているわけですよ。2020年3月までに9345憶円財政調整基金があったんですよ。なのに、そんな状態になっているわけですよね。コロナ対策として、いま、ここで、ガッと使ってしまっているわけですよ、それのいいか悪いかは別としてですが、このあと、コロナ感染拡大の第二波くるかもしれないですよね?そのときの保障どうするんだってことも出てきますよね。

 じゃぁ、お金が足りないからって、これから増税していくかっていったら増税は無理だし、東京はいろんな企業の本社があるからお金が入ってきたっていうのもあるけど、これから東京オリンピック・パラリンピックがあって、その東京五輪には多くの企業が売掛しているわけですよ。売掛しているから東京五輪が中止になると、そのお金を回収できないから、コロナでやられるよりも東京五輪中止で企業はやられますよね。そう考えると、これは東京都の問題だけでなく、日本全体の経済基盤がヤバイってことになる。

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