カメラ好きで知られる、アイドルグループSnow Manの向井康二さんが、この春、カメラと写真の専門誌「アサヒカメラ」で、第一線の写真家に撮影の神髄を学んでいく連載をスタート。折に触れて「カメラの仕事がしてみたい」と口にしていたこともあり、長年応援してきたファンが、我がことのように喜んだ。表紙を飾った2020年4月号は完売したほどの人気ぶりだ。
そんな向井さんが、6月19日発売の同誌7月号で、今度は裏表紙に登場。しかも、撮影・モデル、ともに向井康二という、いわゆる“自撮り”とあって話題を呼んでいる。
発売直後から、SNS上には、「自撮りの概念がすごすぎ」「あんな素敵な自撮り初めてみた」とのつぶやきが。さらには、「康二くん、こんな写真までいいんですか!?」「色気だだ漏れ」と悲鳴のような声も上がっている。
その原因は、スナップポートレートの第一人者、ハービー・山口さんによっておこなわれた、自撮り=セルフポートレートのレッスンにあった。
ハービー・山口さんの教えの1つが、「ちょっとぼやけてる」写真で、見る人の「想像力をかきたてる」というもの。「あえて見せないっていうことですね」と瞬時に意図を理解した向井さんに、ハービーさんが作例として見せたのが、なんと、自身の「上半身裸」のセルフポートレート。
山口「上半身しか写っていないから、見る人が想像するわけ、もしかして全身裸かな?って。想像力って無限だからね。向井さんがこれやったら、ファンの方は大変ですよ」
向井「撮ってみようかな!」 (「アサヒカメラ」7月号より)
レッスンは外出自粛期間中にオンラインでおこなわれたため、向井さんは、自宅でのセルフポートレート撮影に挑戦。あえてピントを外してボカすなどの工夫を凝らした結果、「寝室を共にしたような。ドキッとさせられる、いい写真」(同号、ハービーさんのコメント)が誌面に掲載され、まさに「ファンの方は大変」な状態になった、というわけだ。
向井さん本人に、このセルフポートレートについて尋ねると、
「自分を撮るのはやっぱり恥ずかしかった(笑)。つい、ボケを大きくしちゃいました」
と、照れたように笑った。
「でも、すっごい楽しかったんですよ。今まで、家で自分を撮るなんてことなかったけど、『わ、楽し!』ってなっちゃって(笑)、たぶん1時間以上撮ってましたね」
セルフポートレートの楽しさを知った向井さん。カメラに関する連載が始まったことで、ほかにも何か変化はあったのだろうか。