有り難いことに私も声をかけてもらい、2次会に参加することにした。ここで帰宅したのは友人同士で来ていた男性2人と、声がかからなかった女性1人のみだった。
2次会の会場は参加男性の一人が用意してくれた。リッチ層が多く集まるエリアということもあり、大人の雰囲気がただよう高級そうな店だった。
「あの男性、エスコート上手ね」
女性参加者からは、そんな声が聞こえた。
1次会とは打って変わって、2次会は少人数で3つのグループに分かれて会話に花を咲かせた。
お酒が回っていたこともあり、一次会では口にする人がほとんどいなかった“性”の話にも。
「最近、いつ恋したんですか?」「前の恋人とのエピソードを聞かせてください」などのリクエストに対して、主に男性陣が「持ちネタ」を披露していく。
なかには「性行為をしながら、恋人の夫に電話させる」という猛者も。恋人には普通の声で電話させるようにしたので、その男性いわく「バレてない」と自慢げだった。普通の既婚者同士なら、まずしないような会話だ。このような特殊な会話が繰り広げられることも、既婚者合コンの醍醐味なのかもしれない。
夜が更けていくにつれて、会話はグループから1対1へ。筆者も参加者の一人と話し込んでいると、突然、こう聞かれた。
「この後、どうしますか?」
時刻はすでに23時30分を回っていたので“帰ります”と答えると
「今日はハメ外しちゃいましょうよ」
と耳打ちされた。さすがに身の危険を感じ、筆者は終電を理由に先に離脱。帰り際、他の参加者たちを見ると、肩を寄せ合い談笑していた。まるで恋人のような雰囲気の男女も。最後まで見届けることはできなかったが、ワンナイトラブをしたペアもいたのかもしれない。
ちなみに、筆者を口説いてきた男性には「後で連絡するね」と言われたが、現在まで連絡は無い。“その日に抱ける女なら誰でも良かった”というのが正解だったのだろう。
ほとんどの男性参加者は家族を大切にしていそうな雰囲気だったこともあり、2次会での姿とのギャップに驚く。