2位のハン・ヒョジュ(33)は、「冬のソナタ」のユン・ソクホ監督による“四季シリーズ”で、「春のワルツ」(06年)のヒロインに抜擢された後、ドラマ「華麗なる遺産」(09年)に出てブレーク。その後、NHKでも放送された時代劇ドラマ「トンイ」(10年)の主演を務め、日本での知名度もぐんと上がった。
「うちでも写真集を作ってサイン会を開きましたが、男性にも女性にも人気。ナチュラルな美しさが日本人に受け入れられるのかもしれません」(露木編集長)
共演者ごとに熱愛の噂話が持ち上がることから“共演者キラー”とも言われるのが、4位のパク・ミニョン(34)。「キム秘書はいったい、なぜ?」(18年)で共演したパク・ソジュンとも噂が持ち上がった。ロマコメを中心に幅広い作品に出演し、“CM女王”とも呼ばれる。
脇役からも目が離せないのが韓国ドラマの面白いところ。圧倒的な1位を獲得したのは、アン・ネサン(55)。映画「パラサイト」で知られるポン・ジュノ監督の短編映画「白色人」(1994年)で映画初出演を果たして以来、数々の作品で幅広い役を務める。
「存在感がある役が多く、アン・ネサンが出ているだけで“物語上重要な役なんだな”と思わせるような俳優。どの作品でも、何か足跡を残すような演技が印象的です」(ライターの酒井美絵子さん)
その他“国民的オモニ(母)”として知られるキム・ヘスク(64)が2位に、「愛の不時着」で北朝鮮の村の「人民班長」役を演じたキム・ソニョン(44)が3位にランクインした。
「韓国はドラマ数が多く、脇役が複数の作品を掛け持ちしているので、“ここにもいる!”というように、“脇役かぶり”を見つける楽しさもある。初めはどうでもいい役かと思っていたら、後半になると存在感が増したりと、脇役まで見逃せないのも面白さですね」(高橋チーフ)
※週刊朝日 2020年7月24日号より抜粋