ツイッターママのつぶやきは育児アイデアのネタの宝庫でもある。

 たとえば、消臭効果のあるごみ袋にサイズアウトしたオムツをセットしてエチケット袋にしたもの。私は病院で検診を受ける際は、必ず持って行った。

 100円ショップで購入できるおすすめ育児グッズなどを紹介をしてくれるママも多く、それを参考に育児グッズをそろえたこともあった。

 フリマアプリやリサイクルショップを使い始めたきっかけも、ツイッターママからだった。最初は「赤ちゃんのものだし、リサイクル品で大丈夫かな」と思ったが、状態がいいものが多く、しかもリーズナブルなのでとても重宝した。子どもの成長が早く、使用期間が短いのが育児グッズの難点だが、それが解消できたのは大きかったと思う。

 ツイッターには、ワーキングマザー、専業主婦、二世帯同居、シングルマザーなど、さまざまな属性のママたちがいる。ツイートからは、それぞれの立場での葛藤や悩みを知ることができた。実際、筆者も仕事に戻ろうか悩んでいた時、不安をつぶやいたことがある。「誰も読むわけない」と思って何となくツイートしたのだが、それを見たフォロワーのママが親身になってDMで相談に乗ってくれたのだ。私と同じようにフリーランスで働いているママで、夫婦で話し合った結果、育児をしながら復帰することを選んだことを話してくれた。このアドバイスを聞いて、私も仕事に復帰することを決めた。あの時、背中を押されていなかったら、今の私はいなかったと思う。

 普段から交流を大切にするツイッターママたちだが、妊娠や出産になると普段交流していない人たち同士でも応援しあう。

 心拍確認に対しては<おめでとう!>でいっぱいになり、出産を「出陣」と言い、<いってらっしゃい!がんばってー!>と送り出してくれる。私は昨年第二子を出産したのだが、その際、多くの<いいね!>とリプライで祝福してもらった。

 いつもリプライを飛ばしあっているママたちの顔は見たことがない。どんな人かは想像するしかないが、きっと実際に会ってもすてきな人たちだと思う。でも、顔が見えないからこそ、優しくなれたり、助け合えたりする部分もあるのかもしれない。そこが、リアルなママ友とは違うところだ。

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ツイッターで育児は変わる