林:スターさんにしては地味なお店ですね(笑)。
加藤:私に合わせてロイヤルホストを選んでくれたんだと思って、ドキドキしながらその日は寝れずに、朝5時にきれいな格好して行ったんです。そしたら、加トちゃんと左とん平さんと小野ヤスシさんが並んでいて、3人の前に座らされて、「出身は?」から始まって……。
林:面接みたいじゃないですか。
加藤:そうです。加トちゃんとは一言も話させてくれないままその日は終わって、次にまた呼ばれて行っても3人いて、半年間ずっと3対1でデートしました。
林:おじいさんたちとデートして楽しかったですか。
加藤:ぜんぜん楽しくなかったです(笑)。
林:二人っきりになりたいよね。
加藤:なりたかったですけど、加トちゃんが「気になる子がいる。大学生なんだけど」と言ったので、小野さんが「そんなのロクな女じゃない。俺が見てやる」というんで、認められるまでは3対1でした。
林:「いい子だ」って認めてくれるまで半年かかったんですか。
加藤:そうなんです。一回、加トちゃんに「二人っきりでデートしたくない?」って言われて、新橋だか銀座だかの映画館に呼び出されたんですけど、予告があって本編が始まるときに、ポップコーン持った左とん平さんが私の横に座ったんです。
林:ええ~っ!
加藤:だから予告の10分だけ加トちゃんと二人っきりでいたんです。
林:なんかコントみたい(笑)。この前、志村けんさんが急に亡くなっちゃいましたね。「二人はライバル」と言われてたけど、綾菜さんがあのとき「二人はほんとに仲良くて、だから主人はこんなに落ち込んでます」と言って、あのコメントはみんなの心に刺さったと思いますよ。
加藤:「たぶんライバルなんだな」と思うときはあるんですけど、ほんとに仲いいなと思います。志村さんが70歳を過ぎて名人の域に達して、「これからどんな活躍をするんだろう」みたいなことを加トちゃんがよく言ってたんです。だから「すごく残念だ」と言ってました。いろんな週刊誌の方が家に来られて、「加トちゃん、一言ください」みたいな感じだったんですけど、言える雰囲気じゃなかったというか、加トちゃん、すごく落ち込んじゃって、ずっと部屋から出ませんでした。