『9月1日はなんの日?』7年ぶり新作リリース、元祖ラテン・ポップの女王 グロリア・エステファンの誕生日
『9月1日はなんの日?』7年ぶり新作リリース、元祖ラテン・ポップの女王 グロリア・エステファンの誕生日

 9月1日は80年代から90年代にかけてヒットチャートを席巻した女性シンガー、グロリア・エステファンの63歳の誕生日。

 グロリア・エステファンは1957年9月1日、キューバ・ハバナ生まれ。幼い頃にキューバ革命を機に家族で同国を亡命し、アメリカ・マイアミへ移住した。高校を主席で卒業し、奨学金でマイアミ大学へ進学するなど、成績優秀だったというエステファンが音楽の道へ進むきっかけとなったのが、のちに夫となるエミリオ・エステファンとの出会いだった。同じくキューバからマイアミへと移住したエミリオの誘いで彼のバンドにボーカリストとして加入。その後、バンド名をマイアミ・サウンド・マシーンに改名し、「ドクター・ビート」、「コンガ!」など多数のヒット曲とともに80年代の音楽シーンにラテン・ポップ旋風を巻き起こした。

 その後、グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーンとして「エニシング・フォー・ユー」(1988年)、ソロ名義で「ドント・ウォナ・ルーズ・ユー」(1989年)と、立て続けに全米ビルボードNo.1を獲得。人気絶頂の最中である1990年には交通事故で重傷を負う悲劇に見舞われたが、約1年のリハビリを経て復帰し、「カミング・アウト・オブ・ザ・ダーク」(1991年)で再び全米No.1を獲得した。キャリアを通して1億枚以上のアルバム・セールスを記録するラテン・ミュージック界初の女性アーティストとして、アメリカにおいて文民最高位の勲章である【大統領自由勲章】を受賞するなど、シーンを牽引するトップスターとして活躍を続けている。

 グロリア・エステファンは8月に約7年ぶりとなるニュー・アルバム『BRAZIL305』をリリースしたばかり。全曲ブラジルでレコーディングされたという同作には、新曲のほか「ドント・ウォナ・ルーズ・ユー」をはじめ、自身のヒット曲の新録バージョンも収録されている。