だが、政府が認定した拉致被害者17人のうち、曽我ひとみさんの母のミヨシさんを含む12人はいまだ安否がわからない。家族の高齢化も否応なしに進んでいる。

 9月末、北朝鮮研究者の集まりに横田めぐみさんの父の滋さん(77)が姿を見せた。足取りは弱々しく、階段や道路の段差にいくどもよろめいた。

 「後継者問題が注目されていますが、拉致問題にどのような影響が出るのか。まったくわからず困っています」(滋さん)

 すべての拉致被害者とその家族が笑顔で再会できる日はいつ来るのだろうか。

 

週刊朝日

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