自民党が党員投票をしないで総裁選をするというなら、党員を含めた代表選にすべきだったし、自民党の妖怪オヤジらが蠢き出したら、こっちは古参を後ろにまわし、汚れの少ない新人をズラリとそろえるべきだった。自民党のやり方を見てから、変えたって良かった。
こっちはメディアがお膳立てして盛り上げてくれないのだ。だとしたら、メディアが無視できないほど、人々の興味を引きつける工夫をしないと。
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2020年9月25日号