嶋田さんに、自宅でもできる爪のケア方法を教えてもらった。用意するのは、ごま油やオリーブオイルなどの植物性食用油。有機もしくは無農薬栽培で、低温で圧搾したものがおすすめとのこと。手順は次のとおり。
(1) 指先を上に向けて爪の裏側と指の間にオイルを垂らす。
(2) 指先をしばらく上向きにして、爪の左右両側の指との境目にオイルが流れ落ち、甘皮部分にたまるのを確認する。
(3) 両手の指先をよくもむようにすり合わせ、爪全体にオイルを塗り込んで行き渡らせる。
(4) 片手の手のひらに1円玉大の水を垂らし、指や手全体についたオイルと水を混ぜ合わせる(=乳化)。
(5) 乳化したオイルを手全体になじませる。
「1日5回以上がおすすめ。塗り込むときに爪の根元をもむマッサージを行うと、血流促進にもなります。手全体をオイルの膜で覆うことになるので、アルコール消毒が多い今、手荒れ予防にもなります」(同)
伸びた爪を短くするときは、爪に強い負担がかかる爪切りではなく紙製のヤスリを使うことも、“育爪”の重要なポイントだという。
「以前は人に見られるからネイルをする人も多かったと思うのですが、人に会わないコロナ自粛中に、人の目よりも自分にとって心地良い状態は何なのかを考える方が増えたと感じます。素の爪をケアして健康的な美しさを自分で育ててみませんか」(同)
(吉川明子)
※週刊朝日 2020年10月2日号より抜粋