カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
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写真はイメージ(GettyImages)
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 過去にアルコール依存症の後輩の面倒を見ていたことがあるというお笑い芸人のカンニング竹山さん。著名人のバイク飲酒運転事故を「またやらかした!」という報じ方ではなく、こういうときこそ、アルコール依存症のこと、お酒との付き合い方を伝えていくべきではないかを強く訴える。

【アルコール依存「3つの危険なサイン」はこちら】

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 先週僕が出演したフジテレビ「直撃LIVEグッティ!」で著名人の飲酒事故を報じたんですが、アルコール依存症の人が僕の知り合いにいて、その人から放送終了してからありがたいメールをいただきました。

 今回の飲酒事故がアルコール依存症かどうかはわからないので、事故を起こした人のことをここで語るのではないんですが、アルコール依存症の方って、日本に109万人いるといわれている。そのうち、医療やお酒を断つための支援につながっている人は4~5万人程度ではないかといわれているそうです。

 また、アルコール依存症と飲酒運転というのは切っても切り離せない関係だそうで、アルコール依存症の人による飲酒運転事故というのも多いそう。WHO(世界保健機関)いわく、アルコール依存症というのは重度の薬物依存症という見解も出している。

 今回起きてしまった著名人の飲酒運転事故をきっかけに、アルコール依存症というものが世の中には多く存在していることの認識、そして、その依存症とはどんなものなのか、もっとメディアで取り上げるべきではないかと思ったんです。

 薬物依存よりもアルコール依存症は誰しも陥ってしまうチャンスがあると思うんですよ。チャンスって言い方は間違っているかもしれないけれど、アルコールはどこにでも売っているものじゃないですか。また、100パーセント、お酒が「悪」でもない。僕もお酒が好きだからいえるけど、飲める人にとってお酒を飲むことは本来楽しいこと。自分とみんなをハッピーにすることも多いものだと思っていて、しかし間違ってしまうとアンハッピーになってしまう。お酒とどう付き合っていくかというのはとても大事な問題だなとも考えた。

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アルコール依存症の後輩を厳しく見守っても難しかった