【米ビルボード・アルバム・チャート】21サヴェージ&メトロ・ブーミン初登場1位、BLACKPINKが2位に続く
【米ビルボード・アルバム・チャート】21サヴェージ&メトロ・ブーミン初登場1位、BLACKPINKが2位に続く

 21サヴェージとメトロ・ブーミンのコラボレーション・アルバム『Savage Mode II』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 本作『Savage Mode II』は、2016年に発売されたEP『Savage Mode』(23位)、ミーゴスのオフセットが加わった2017年リリースの『Without Warning』(4位)に続く、両者にとって3枚目のコラボレーション・アルバム。21サヴェージ、メトロ・ブーミンいずれにとっても2作目の首位獲得、4作目のTOP10入りとなる。

◎21サヴェージ TOP10入りアルバム
2位 『Issa Album』(2017年)
4位 『Without Warning (with メトロ・ブーミン&オフセット)』(2017年)
1位 『I Am > I Was』(2018年)
1位 『Savage Mode II (with メトロ・ブーミン)』(2020年)

◎メトロ・ブーミン TOP10入りアルバム
4位 『Without Warning (with 21サヴェージ&オフセット)』(2017年)
6位 『Double or Nothing (with ビッグ・ショーン)』(2017年)
1位 『Not All Heroes Wear Capes』(2018年)
1位 『Savage Mode II (with 21サヴェージ)』(2020年)

 『Savage Mode II』の初動ユニットは171,000で、21サヴェージ、メトロ・ブーミンいずれにとっても自身最大の初動ユニットを記録した。そのうち148,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、22,000がアルバム・セールス、1,000が楽曲単体によるユニット(TEA)で、週間視聴回数は今週最大の2億10万再生を記録している。

 続いて2位にデビューしたのは、韓国のガールズ・グループ=BLACKPINKのデビュー・アルバム『THE ALBUM』。初動ユニットは110,000で、そのうち81,000がアルバム・セールス、26,000がアルバム・ストリーミング、楽曲によるユニット数は2,000程度だった。アルバムの週間視聴回数は4,030万再生を記録している。

 BLACKPINKは、これまで2枚のEP『SQUARE UP』(2018年 / 40位)、『KILL THIS LOVE』(2019年 / 24位)をTOP40入りさせているが、TOP10は本作『THE ALBUM』が初のランクインとなる。女性のみで構成されたグループのアルバムとしては、ダニティ・ケインの2ndアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・ドールハウス』(2008年 / 1位)以来の高順位で、女性グループのデビュー・アルバムとしても、同ダニティ・ケインの『ダニティ・ケイン』(2006年 / 1位)以来の記録となる。

 故ポップ・スモークの『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』(68,000ユニット)を3位に挟み、4位に初登場したのは米コンプトン出身のラッパー=YGの新作『My Life 4Hunnid』。初動ユニットは64,000で、そのうちアルバム・セールスが47,000、アルバム・ストリーミングが17,000だった。ラッパーの作品としては珍しく、セールスがストリーミングを大きく上回った。そのセールスには、公式ウェブサイトで販売されたグッズのバンドル等が含まれている。

 シングルでは最高16位を記録した「Big Bank feat. 2チェインズ、ビッグ・ショーン、ニッキー・ミナージュ」以降大きなヒットはないが、これまでリリースした5枚のスタジオ・アルバムは全てTOP10にランクインしている。

1st『My Krazy Life』(2014年 / 2位)
2nd『Still Brazy』(2016年 / 6位)
3rd『Stay Dangerous』(2018年 / 5位)
4th『4Real 4Real』(2019年 / 7位)
5th『My Life 4Hunnid』(2020年 / 4位)

 続いて5位には、R&Bシンガーのブライソン・ティラーによる新作『Anniversary』が初登場。初動ユニットは57,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが52,000とそのほとんどを占めた。週間視聴回数は1位の『Savage Mode II』に次ぐ6,860万再生を記録している。本作は、同チャート1位を記録した前作『True to Self』(2017年)から約3年半ぶり、3作目のスタジオ・アルバムで、最高8位を記録したデビュー・アルバム『Trapsoul』(2015年)から3作連続のTOP10入りを果たした。

 先週1位に初登場したマシン・ガン・ケリーの『ティケッツ・トゥ・マイ・ダウンフォール』は6位に転落し、7位には米LAのトリオ・ポップバンド=LANY(レイニー)の新作『ママズ・ボーイ』が初登場。初動ユニットは55,000で、46,000がアルバム・セールス、9,000がアルバム・ストリーミング。週間視聴回数は1,150万再生を記録した。LANYはこれまで3枚のスタジオ・アルバムと4枚のEPをリリースしているが、TOP10入りは意外にも本作が初。デビュー作『LANY』(2017年)は32位、2ndアルバム『マリブ・ナイツ』(2018年)は36位どまりだった。

 以下、ジュース・ワールドの『レジェンズ・ネヴァー・ダイ』が6位から8位にダウンし、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの『トップ』は9位をキープ。リル・ベイビーの『マイ・ターン』が先週の12位から10位にTOP10復帰を果たした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、10月16日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Savage Mode II』21サヴェージ&メトロ・ブーミン
2位『THE ALBUM』BLACKPINK
3位『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』ポップ・スモーク
4位『My Life 4Hunnid』YG
5位『Anniversary』ブライソン・ティラー
6位『ティケッツ・トゥ・マイ・ダウンフォール』マシン・ガン・ケリー
7位『ママズ・ボーイ』LANY
8位『レジェンズ・ネヴァー・ダイ』ジュース・ワールド
9位『トップ』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
10位『マイ・ターン』リル・ベイビー