3位は、大和アセットマネジメントの「iFee8資産バランス」、4位はアセットマネジメントOneの「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」、5位がニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックス・バランスファンド(4資産均等型)」となった。

 eMAXIS、iFee、たわらノーロード、<購入・換金手数料なし>は、いずれも低コストで人気の投資信託シリーズである。

 ところで「バランス型ファンド」を検索すると、800本以上が出てくる。同じバランス型の中でも、「2資産」「4資産」など投資資産の数が違ったり、「株式重視型」など資産の比率を変えたり、運用過程においてリスクを調整したりと、細かい設定が異なるためだ。まったく、分かりづらい……。

 バランス型ファンドを選ぶ際に何か目安となるものはないか? 「eMAXIS」シリーズを運用する三菱UFJ国際投信の野尻広明さんがアドバイスをくれた。

「たとえば8資産均等型のファンドは、資産を均等に8分割してリスクを分散しています。当ファンドは株式と債券で2分割、株式と債券のそれぞれを国内と先進国と新興国に3分割。これに国内と先進国のREIT(不動産投信)を加えて合計8分割というように、分割すればするほどアセットクラスが増えていく仕組みです。

『新興国やREITが増える』と言われると怖くなるかもしれませんが、過去の基準価額の推移に注目。大きく下落した時期はいつなのか、どれくらい下がったかをチェックしてみてください。

 それを見て『これくらいの下落なら、つみたてを続けられそうだな』と思えるかどうかです。もっとリスクを減らしたいなら、『eMAXIS バランス(4資産均等型)』を選べば、新興国の株式などが入っていない分、低リスクになります」

(取材・文/新藤良太、編集部・中島晶子、伊藤忍)

※アエラ増刊『AERA Money 今さら聞けない投資信託の基本』の記事に加筆・再構成

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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