もちろん、最初は無名なので、数字は限りなく小さいです。しかし、1年ほどで適性や才能が数字に表れるはずです。数字が伸びれば、必ず事務所や業界の人に発見されます。ファンを多く抱えている個人を放っておくことはしません。先に作品を世に出して事務所に発見されるのが、現在的な夢のかなえ方だと思います。
しかしながら、今のティーンエージャーには、「〇〇って雑誌に載りたい」「〇〇ってテレビ番組に出たい」という子が多いです。有名な雑誌でも廃刊している時代に、先見性と合理性のなさに驚きます。noteの写真集なら自分で何ページも主役なのに、YouTubeならずっとセンターで映れるのに、と惜しい気持ちになります。雑誌やTVというメディアの強さを感じます。
親として、多くの人に伝えたいのは、ネットの時代は夢がかないやすくなっていることです。もし子供が「アイドルになりたい」「モデルになりたい」「作家になりたい」「漫画家になりたい」と言ったときに、わざわざ狭き門を提案したり、先入観から「無理だよ」と可能性を閉じることは絶対に避けるべきです。学校の先生や親は、夢の扉を閉じるのではなく、開く方法を教えるべきです。
子供たちはとても恵まれた時代にいます。自分の才能や作品を簡単に世に出すことができるからです。たとえ大人になっていても、子供の頃にあった夢のスタートを切れる時代になっています。音楽や漫画やアニメなどのモノづくりなら、なおさらです。インターネットがもたらしたのは、「素人の才能を発掘する場所」です。昔ほど、夢は遠くにあるものではなくなりました。少なくともそのスタートは、誰でも切れる時代になったのだと、多くの人に認識してほしいと思っています。