昨春、TBSを退社し、フリーアナウンサーに転身した宇垣美里さん。もともと報道記者になりたかったといいます。作家・林真理子さんとの対談で、アナウンサーになった理由や素顔を明かしました。
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林:宇垣さん、去年の春にTBSの局アナをやめてフリーになられて、ますますお忙しいでしょう。
宇垣:はい、ありがたいことに。
林:フォトエッセー集(『風をたべる』)を読ませていただきましたけど、今度、ご自身の美容についての本(『宇垣美里のコスメ愛』)もお出しになるんですって?
宇垣:はい、出させていただきます。11月18日発売です。
林:メイク、すごくお好きなんですね。
宇垣:大好きです。局アナのころも、髪の毛はメイクさんがやってくださるんですけど、顔は自分でやることが多かったです。
林:女性のアイコンにぴったりですね。局アナ時代に「ヤングジャンプ」の表紙とグラビアを飾ったんでしょう?
宇垣:はい。わりとTBSは自由で、個性を大切にしてくれる会社でした。
林:局アナといってもOLさんと同じで、守ってくれるマネジャーさんとか付き人さんもいないんですよね。
宇垣:はい。「何時にどこそこだったら行けます」とか、今マネジャーさんがしてくださるようなスケジュール調整も、自分でプロデューサーに電話して決めたりしていました。
林:「交友関係に気をつけなさい」みたいなことも言われたんですか。「男性と二人の写真を撮られないように」とか。
宇垣:そうなって困るのはもちろん私ですし、それは特に何も言われませんでした。一会社員なので、TBSの看板にキズがつかないように行動することは常々考えていました。
林:宇垣さんはお書きになるほうに興味があるんですよね。
宇垣:はい。私、書くことが好きで、アナウンサー時代から連載もさせていただいてました。
林:もともと報道記者になりたかったんですって?
宇垣:そうですね。アナウンサーって雲の上の仕事というか、あまり身近な仕事だとは思わなかったんです。ただ、テレビ局の報道記者を目指す中で、大学の先輩とかに「アナウンサーも受けてみたら?」と言われたり、セミナーの体験みたいなもので「アナウンサーもおもしろそう」と思って、受けたらすごく運がよくて受かってしまいました。