早くも未来の総理・総裁候補と期待される小泉進次郎氏(31)。何をするにも先立つものはカネで、若手議員はとかく苦労するものだが、彼は資金面でも並の男ではない。
政治資金収支報告書によると、初当選した2009年は、資金管理団体「泉進会」と政党支部を合わせて計約6838万円の収入があった。そのうち個人献金は1445万円。寄付者には父・純一郎氏の長年の支援者もいて、地元・神奈川だけでなく大阪や島根など広範囲から数十万円単位で寄付する「太客」が目立つ。
その後も個人献金だけで毎年1千万円以上を集め、初当選の翌10年からはモーニングセミナーも開催。10年は5回で3174万円、11年も5回で2890万円をゲットした。
「子ども手当」のような恩恵もある。08年から09年にかけて純一郎氏の資金管理団体から進次郎氏の資金管理団体と政治団体に計1千万円が寄付されている。さらに自民党神奈川県第11選挙区支部の代表は08年に純一郎氏から進次郎氏へ交代。支部の資金約2630万円も受け継がれた。
ちなみに、野田佳彦前首相(55)が首相就任前の10年に集めた政治資金は3016万円。進次郎氏のほうがすでに上回っている。
一方、支出は事務所費や交通費などが中心で、高級クラブはおろか居酒屋の食事代すらない。中で目立つのは、毎年のように支出している「有権者意識調査」147万円。選挙区情勢や政策の満足度などを探っているという。
※週刊朝日 2013年2月8日号