
舞台「迷子の時間─語る室2020─」に主演する、俳優でアイドルの亀梨和也さんがAERAに登場。テレビや映画、舞台と活躍する亀梨さんが、現在の思いを語った。AERA 2020年11月9日号から。
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礼儀正しい身のこなしに誠実さがにじみ出る。撮影場所に現れた亀梨和也は、スタッフ全員に視線を向けて挨拶した。インタビューでは自身の思いを率直な言葉で語り、終了時間が迫ると「すみません、たくさん質問を用意してきてくださったのに、俺ばかりしゃべっちゃって」。
デビュー以来、テレビや映画、ラジオでも活躍を続ける。8月公開の主演映画「事故物件 恐い間取り」は、コロナ禍にあって異例の大ヒットを飛ばしている。
ベストなパフォーマンスをするための秘訣を尋ねた。
「いろいろなお仕事をさせてもらっているので、仕事ごとにリズムをつくることが重要かもしれないですね」
11月7日からは、主演舞台「迷子の時間 ─語る室2020─」が開幕する。“舞台モード”のモーニングルーティンを聞くと、「お洒落なことは全然してないです」と笑った。
「起きたらまず布団をバンッときれいにして、すぐ洗面台で歯を磨きますね。その後、コップ1杯のお水を飲みます。で、シャワーを浴びにいくかな。あと、稽古が始まってからは毎朝バナナジュースを飲んでいます。シャワー上がりに冷凍したバナナとほうれん草と青汁をミキサーにかけて、それをボトルに入れて『いざ、出陣!』みたいな(笑)」
「迷子の時間」は、田舎町で起きた未解決事件の全容が次第に明かされていく物語だ。劇作家・前川知大が自身の主宰する劇団で5年前に上演した作品をベースに再構築した。観る人の数だけ解釈が存在するような謎がちりばめられている。
「書いた本人である前川さんも含め、キャストみんなで“答え”を探す作業をして、仮説を立てたらとりあえず演じてみるんです。すごく贅沢な時間を過ごしています」
(編集部・藤井直樹)
※AERA 2020年11月9日号