―メンバーのイラストはどのように作られているんですか?
イラストレーターさんに、メンバーの身長や性格など詳細をお伝えして描いてもらっています。僕たちも月日によって変化するので、イラストも年に数回リニューアルしてもらっています。
―「すとぷり」はななもり。さんが発起人となって結成したユニットだそうですが、結成のきっかけを教えてください。
高校卒業後に一度配信をやめて、ある仕事をしていたのですが、それが本当に自分のやりたいことなのかどうか、いつも考えていました。直接、感謝をしていただけることがなかなかなくて…。数字やお金として評価をしていただくことはあっても、誰かのためになっている実感が持てなくて、このお仕事を本当に続けていきたいのか、悩んでいた時期があったんです。それまでの人生を振り返ると、充実していたのは、ダイレクトに「ありがとう」や「楽しい」という言葉をいただけた生配信をやっているときでした。そこで2015年の3月に再び配信を始めることにしたんです。最初は見に来てくれるリスナーさんは数十人くらいでしたが、徐々に増えて、2千人くらいになりました。半年近くたった頃、リスナーさんが集まるイベントを開催したんです。今までネットだけでしていた活動がリアルに届けられて、来てくださった方から直接「ありがとう」や「楽しい」を伝えていただけたのが本当に楽しくて嬉しくて、忘れられない思い出になりました。「この楽しい活動をもっともっといろんな形で届けたい」。そんなふうに感じて、ネット上でいろいろなジャンルで活動する仲間を集めたグループを作ったら、すごく面白いだろうなと考えるようになったんです。
―その思いがきっかけとなり「すとぷり」が誕生したんですね。
はい。北海道から九州まで、ネット上でつながった活動者の方と約200人くらいと電話で話をしました。全員とコミュニケーションをとるなかで「この人は歌がうまいな」とか「うそをつけない人なんだな」とかお互いを知り合うようになり、2カ月後くらいに「一緒に活動したい」と打ち明け、僕の思いに共感してくれた活動者の方と2016年の6月に「すとぷり」を結成しました。
―いまでは、YouTubeのチャンネル登録者数は110万人、生配信では5万人以上が視聴する人気ユニットに成長しました。一般的なアイドルやタレントとは違って顔を出さずに、これほどの人気を得られた理由をどのように考えていますか?
顔を出さなくても伝わる僕たちの声やパーソナリティーというのもあるかもしれませんが、僕たちを好きでいてくれるリスナーさんたちも、最初はお互い顔もわからないまま、リスナーさん同士ネットでつながって一緒にライブを見に来てくれたり、グッズを交換されていたりするんです。「すとぷり」を介して、リスナーさん同士がコミュニケーションをとりながら楽しんでいただいていることが大きいと思います。僕たちは、どこかの大きな事務所さんやレコード会社さんに所属しているわけではないですし、リスナーさんが数十人しかいなかった頃から、どんなことをしたらリスナーさんに喜んでもらえるだろうと1から自分たちで考えて活動を続けてきました。活動を続けるうちに、少しずつ配信を見に来てくださる方が増えていって、少しずついろいろな方に知っていただけるようになって…。だからこそリスナーさんには「僕たちを見つけてくれてありがとう!」という感謝の思いが強いですし、リスナーさんに喜んでもらえることが僕たちにとっても本当に幸せなことなんです。