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動画配信エンタメユニット「すとぷり」をご存じだろうか。彼らは、YouTubeやニコニコ動画などの動画配信サイトを中心に活躍する6人組(さとみ、るぅと、ころん、莉犬、ななもり。、ジェル)で、10代ユーザーが選ぶ「ベストYouTuber 2020」ランキングで1位に輝いたこともあるという、いまティーンから絶大な支持を誇るエンタメユニットだ。
先日、「時代に乗り遅れてなるものか」と、原作漫画をスルーして映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を観にいったばかりの小生。「次は『すとぷり』か……」とつぶやきながら、さっそく「すとぷり」をググってみたが、検索しても彼らの画像はなかなか見つからない。表示されるのはメンバーの姿を描いたイラストばかりなのだ。「『すとぷり』ってアニメの登場人物?」。そんな疑問を抱えながら、今年中学生になったばかりの姪に話を聞くと、「『すとぷり』のメンバーはイラストキャラクターで表現されているの。本人画像を探すこと自体があり得ない行為だから。これ常識だから」と冷たく言い放たれてしまった。「時代に追いつくのって大変だよね」と妻に愚痴りながら、がぜん「すとぷり」に興味をもった小生。「こうなれば本人に直接疑問をぶつけてみよう」と取材の依頼をしてみると、「リーダーのななもり。が取材に応じます」との返事が。
はたして「すとぷり」のメンバーは本当に実在するのか。そして彼らはいったい何者なのか。リーダー兼、「すとぷり」の所属事務所「STPR」の代表取締役を務める、ななもり。さん(25)に話を聞いた。
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―いきなり失礼な質問で恐縮すが、本当に実在されていたんですね。
もちろんです。僕だけじゃなくて他の5人もちゃんと実在しています(笑)。
―そもそも、なぜ顔を出さずにイラストのみの露出なんでしょうか?
僕が動画配信サイトなどで活動を始めたのが高校3年生の時でした。僕が小中学生の頃からすでに学校ではネットリテラシーに関する教育が始まっていまして、「ネット上でむやみに顔をさらす行為は危険」と教えられていました。当時は未成年でしたし、単純に「ネット上でむやみに顔をさらす行為」は危険だと思っていたというのが理由です。
―ライブ会場では顔を出されていますが、今後、ライブ以外で顔を出す予定は?
「すとぷり」には「リスナーさんが第一優先」という結成時から変わらない思いがあります。僕たちにとって、ライブや握手会はリスナーさんに会える特別な場所なので、そのままの僕たちで参加していたります。もしもリスナーさんが、もっと僕たちの顔が見たいと望んで、それを喜んでくれるのなら、もしかしたらもっと顔を出す機会を増やすかもしれませんが、今のところ予定していません(笑)。