岡本流脂肪燃焼スープダイエットでは、これらの和・洋スープを1週間食べ続けて短期集中で体質をリセットする。

「ダイエット目的ではなくてもふだんの食事に積極的に取り入れると、体調が改善されるはずです。ふだんの朝食や昼食として食べるなら、卵を落としてポーチドエッグ風にすると、たんぱく質も補えてグッドです」

 スープを最初に大量に作り、食べるたびに加熱しても問題はない。ただ、野菜の色が抜け、食感が悪くなってしまうのが気になる点ではあった。そこで昨今の“作りおきトレンド”も受け、今回の新レシピは「作ってから冷凍可能」なことにも留意した。冷凍に不向きな食材は避けている。切り方も、レンジで温め直した際においしく再生できるよう工夫してある。

 新レシピに加わった「少量の良い油」には裏話がある。

「実は最初に脂肪燃焼スープを開発した2002年当初から、入れたいと思っていたのです。でも当時は『ダイエットレシピに油が入っているなんて、とんでもない!』という風潮だったので、出版の際にも入れられませんでした(笑)。現在は、人体に必要な必須脂肪酸の役割や料理の風味アップ、肌質や便通改善など油の良い面が注目されています。脂肪燃焼スープと一緒に良質な油を、酸化していない状態で少量取る分には問題ありません」(岡本さん)

■燃焼と栄養これで完結

 続いては、人気レシピサイト「旨(うま)ブロ」運営者の山旬さんが作ってくれた、ごま油が香る中華風の脂肪燃焼スープレシピだ。

 お会いすると長身でスリムなイケメン。痩せる必要は感じなかったが、なぜこのようなダイエットレシピサイトを作ったのか?

「きっかけは、遠方に住む父が糖尿病を患ったこと。医師や他人の言うことに耳を貸さない人なのですが、息子が懸命に考えたレシピなら食べてくれるのではないかと考えました」

 本業は法務事務所の代表だといい、論文を読むことにも慣れていたので、糖尿病に関する勉強から始めた。糖質を下げるためのレシピに使う材料の栄養成分を調べつつ、できるだけ国内外の医療文献などで裏を取ったという。猫山さんのレシピ記事にプロ顔負けの知識や科学的根拠が盛り込まれているのは、丹念な文献調査によるところが大きい。

暮らしとモノ班 for promotion
台風、南海トラフ地震、…ライフライン復旧まで備える非常食の売れ筋ランキング
次のページ