今年1月にアエラが紹介した記事がネット上で今も注目されている「脂肪燃焼スープ」。だが最大の弱点は「味」と「飽き」。全てを克服した進化版が、ついにそのベールを脱ぐときが来た。AERA 2020年12月7日号は「脂肪燃焼スープ」を特集。
* * *
どの家の冷蔵庫にもある野菜をメインにしたスープを好きなだけ食べ、さらにたっぷりの肉や玄米も食べられるのに7日間でスッキリ痩せる。コロナ禍が始まる前の今年初頭、本誌に掲載された「脂肪燃焼スープ」の編集部員ルポ(1月13日号)が反響を呼んだ。ウェブ転載後もいまだに好アクセスが続いている。ステイホームが続き、ダイエットや体質改善の必要性を感じる人が多いためだろう。
体重が増えがちな年末年始を控え、いったんリセットしておきたい今の時期。ただ、前回のスープは野菜の風味が強く「続けづらい」という声もあった。
そこで今回、脂肪燃焼スープを開発した岡本羽加さんに協力を依頼。初代のレシピに磨きをかけ、効果を落とさずおいしくて飽きない「進化版脂肪燃焼スープ」を和と洋の2種類開発していただいた。さらに、簡単でおいしいダイエットレシピを約1千点も掲載し、現在も日々更新を続ける人気レシピサイト「旨(うま)ブロ」運営者の猫山旬さんには、ごま油が香る中華風の脂肪燃焼スープレシピを作ってもらった。
■元は肩こりや生理痛に
まず、元祖「脂肪燃焼スープ」についておさらいしよう。今から約20年前、大阪市で鍼灸院「さらさら堂」を営む岡本さんが、体の不調を訴える人のために考案した野菜スープが大元だ。当初はダイエット目的のレシピではなかった。
「鍼灸院には、肩こりや腰痛、生理痛に悩まされている人、自律神経のバランスを崩している人などが訪れます。健康診断や病院の検査では異常が出なくても、疲れが取れない、体が重いという人が多かったのです。そんな人に普段の食事内容を聞くと、炭水化物だけの食事や加工食品中心という人が大半でした。そこで『家で作って食べてみて』と提案したのがこのスープだったのです」