また、通常の意味での「時間割」ありもません。
例えば、同じコースをとっている生徒たちが、同じ時間の同じ授業に参加するとは限りません。毎年、スケジュールづくりの時期が来ると、子どもたちは、睡眠時間や、その他の課外活動などの予定を学校に提出します。生徒たちのスケジュール、国によって違うタイムゾーン、教員のスケジュールをデータ化してスケジュールをコンピューターで最適化。生徒一人一人に合った、授業スケジュールをはじき出します。
世界の教育は、子ども一人一人に学習を最適化する「パーソナライズド学習」に向かっています。「Design Your Learning」は、自分に最適化されたカリキュラムをこなしていくという受け身の姿勢から一歩進んで、生徒が主体性を持って自分で自分の学習をデザインしていけるようサポートするという考え方なのです。
■子どもたちの可能性、才能を広げるために私たちができること
子どもたちの才能、個性は一人一人違います。
誰にでも万能な教育、学習方法は存在しません。学校も、学習形態の一つにすぎないのです。だととしたら、「不登校」「学校に行かない」も、それだけで「マイナス」にとらえてはいけないのです。
可能性、目の前の子どもの才能、個性にもっと目を向けなおして、その子どもにあった学習の選択肢を見つけてみませんか。
私たち大人、親の役割は、学ぶ主体である子どもの小さな変化や成長を注意深く観察し、彼らの学習条件を最適化するためのサポートを試行錯誤しながら行うこと。
子どもたちの可能性を閉ざさないように、彼らがもともと持っている個性や才能を花開かせて、広げていくサポートを意識してみてください。
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※星友啓さんの新刊『スタンフォードが中高生に教えていること』(SB新書)では、子どもを伸ばす教育の具体的な方法や、未来の教育について解説してあります。ぜひお子さんの教育の参考にしてみてください。