芸能人であれば、名前をグーグルで検索する、ブログを読む、イベントに行く、ファンクラブに入る、などがファンの行動になります。アニメや漫画であれば、コスプレをしたりイラストを描いたり技のまねをすることです。鬼滅の刃は、本当にファン化がすさまじいコンテンツだと思います。視聴者もしくは受け手に、能動的な行動を促すことが、ファン化であり、YouTubeを含むこれからのコンテンツには重要な項目といえます。
私は、現在YouTubeでアニメ制作をしているので、国内外のアニメや漫画について分析しています。その中で、認知があるけれど人気がないアニメ、というのも多く存在していることに気づきました。「名前を知っているけど、グッズを買ったり、コスプレしたりする行動を視聴者が起こさないアニメ」と定義しています。逆に、マイナーなアニメでも、聖地巡礼やコスプレやグッズ購入などの視聴者の行動を伴う人気コンテンツも多くあり、今後はこのようなファン化が進んでいるコンテンツが強い影響力を持っていきます。
自分や会社が制作するコンテンツやサービスや商品、発信するSNSなどが、受け手に行動させるほどのものかどうか、この点に着目して制作したり企画すると、これからの時代にマッチしたモノづくりができると思います。視聴したり、買って終わりではなく、その先の行動をイメージできるコンテンツです。認知ではなく、人気を獲得するコンテンツは、非常に強いです。