――海外で人気が出た理由を教えてください。

動画は「オンリーワン」を意識していて、その時期に海外で人気の音源や、バズっている動画の動作を取り入れたモノマネをよくします。同時に、自分のこだわりも盛り込んでいます。僕は全身で何かを表現する「全身表現者」というイメージで撮影していて、世界でもTikTokで、足先から頭まで出して、全身で世界観を創り上げる人は意外と少ないんです。そこが僕のオンリーワンなところでもあり、言葉の壁を超えるコンテンツになっているのだと思います。

――いまも携帯販売の仕事は続けているのですか?

2019年の8月で辞めました。いまはTikTokで動画投稿を行いながら、ある会社に所属してTikTokのマーケティングであったり、他のTikTokクリエイターのサポート業務など、TikTok関連の仕事に携わっています。最新のTikTok情報をキャッチアップする事ができるので、僕のコンテンツにも深みが出るし、プラスになっています。自分のコンテンツも、いつか飽きられるだろうなと思います。そういう面で不安だったんですが、せっかくチャンスが来たから挑戦してみようと決心しました。

――昨年の夏には海外の大物にフォローされたと聞きました。

フォロワー4900万人のスペンサー・X(Spencer X)さんにフォローされました。ヒューマンビートボクサーの方で「今度、僕の音源使ってみてよ!」と言われたので、すぐに動画を投稿をしました。そうしたらコメントもくれて、いまも交流が続いています。

――ぶしつけな質問ですが、TikTokって稼げますか?

最初はZ世代(1990年代中盤以降に生まれた世代)のユーザー数が多かったんですが、いまは上の世代も増えています。コンテンツが多様化して、以前はダンス系の動画ばかりでしたが、「教育」や「How To」、「ゲーム」や「グルメ」など、15秒でどんなコンテンツでも配信できる場所になり、それに伴って、上の世代の利用も増えています。今ではビジネスでTikTokを活用できる風潮になりつつあり、今後もっと盛んになると思います。僕もフォロワーが増えたおかげで最近はPRのお仕事の依頼がくるようになりました。一応、TikTokだけでも食べていけるぐらいになったんですけど、働くのが好きなので、会社に所属しています。

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