【悩み3】


何でも自分でやりたがる娘。見守りたい気持ちはあるのですが、実験などでは失敗しそうで、つい先回りしたくなります。どこまでサポートすればいいのでしょうか?(小1女子の母)

【福井さんのアドバイス】
成功や失敗の概念から、親こそ解き放たれよう

 工作や実験などで子どもが失敗しそうだと、つい親が口をはさんでしまいがちです。でも、あくまでも主役は子ども。親は伴走者でありサポーターであることを忘れないように。予想した方向に親が引っ張っていくのは、前時代的で一般的な学校の授業と変わりありません。まずは親自身が「成功か失敗か」という判断基準から離れましょう。そのうえで子どもに「ここはどうすればいいの?」と聞かれたら教えるスタンスでいましょう。

【悩み4】
プラネタリウムのイベントで盛り上がり、宇宙の図鑑や漫画で感動します。でも、こちらから声をかけなければそれで終わり。自分から「こうしたい!」という意欲が見られません。(小3女子の母)

【宝槻さんのアドバイス】
子どもからは言わないもの。親が次々と提案してみよう

 子どもが自ら「次はこうしたい!」ということはごくまれ。ただ、子どもに意欲がないとは限らず、選択肢が思いつかないだけかもしれません。このケースなら、親から「次は宇宙の映画を見てみる?」「ドキュメンタリー番組もあるよ」と徐々にレベルをあげて誘ってみればいいのです。親がやるべきことは、まず「きっかけづくり」ですが、子どもがテーマに興味を示してきたら、今度は「連続した提案」も必要になってきます。

【悩み5】
「好きなこと」を学ぼうとすればするほど、小学校での勉強にギャップを感じてしまいます。どう埋め合わせすればいいのでしょうか?(小3男子の母)

【宝槻さんのアドバイス】
親自身が折り合いをつけてやっていくしかない

 子ども自身が興味を持っている学びに取り組むと、小学校の授業や宿題にギャップを感じるときも出てきます。宿題などで一から十まで学校で言われた通りにやらせることに無駄を感じるのなら、そこは割り切って、ある程度親がフォローしてもいいと私は思います。実際、私の父がそうでしたが、特に問題はありませんでした。親自身の妥協点を探り、日々折り合いをつけていくことが大切です。

(取材・文/原ユキミ、AERA with Kids編集部)

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