通販番組をやりますか? って言われたらやらないんですけど。通販を違う形でできたら面白いなと思ったり。話せるのはここまでで(笑)、具体的には少し話は進んでいるんですけど。

 もうひとつは、“俺はケーシー高峰さんみたいになっておかないといけないのかな”って思っていて(笑)。テレビの仕事はメインでやらさせていただいてますけど、地味に寄席とかも出るとか。歳を重ねるうちに、“ケーシー高峰さんみたいなオジサン、カッコよくねぇ!?”って思うようになったんです。ああいうオジサンっていうか、オジサン芸人っていないといけないなと思った。

 俺は「放送禁止」というライブで舞台には立っているけれども、コロナ禍で中々難しいけど地味に舞台に立つということもやっておいたほうがいいのかなと考えるようになった。ケーシー高峰さんは役者もやっていて、テレビも出て、さらに舞台にも立っていらした。俺も年一回舞台に上がっているけど、それだけでいいのかなって数年前から考えているんです。今からそういうのをやるのも楽しいなと。

 2021年も模索の1 年になるとは思うのですが、まずはコロナですよね。2021年、ティッシュペーパーやハンカチが売れると思うんです。コロナ禍を脱出できたときに、みんなが涙するから、それをぬぐうものが売れる。いろんな場面で。涙系のもの、泣いたあとむくまないようにするものとかね。そういうがヒットするんじゃないか!? それがヒットしたときは世の中が平和になっている!

 話を戻して、2021年はひとつは最先端のことをやっていながら、地味にアナログなこともやっていく。昔、美輪明宏さんのお宅にお邪魔したときにかけられた言葉で「あなた、カテゴリー決めたらダメ」って言われたんですよ。「あなたが何者かというのを決めたら、面白くなくなる。全部やりなさい! 全部こなして突き詰めていきなさい」と。

 私は芸人だからこれはできませんとか、そんなつまらない生き方はしてはいけないと言われました。「ニュース番組も役者もバラエティも、あなた、全部やるの」と。

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”こいつ、何者だ?”と言われるのが本望