占い師、作家 しいたけ.
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※写真はイメージ(gettyimages)

 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

【絵でわかる】しいたけ.流“タイプ別トラブル回避法”

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Q:コロナの影響で、5年近く勤めた会社を解雇されました。会社の理念にも共感し、仕事に全力で挑んでいたため、次に行く踏ん切りが付きません。最近は、会社に浪費されるより自分で何かを作りだすことに時間を割いてもいいのではと考えていますが、自信もなくなり、マイナスな気持ちも出てしまいます。(女性/無職/37歳/ふたご座)

A:これについては、僕自身の話からお伝えしたいと思います。僕は35歳を過ぎてから「前向きさ」と言われているものと定期的に戦うようになりました。趣味を探すのとかもやめたんです。何でそうしたかというと、35歳を過ぎたら、心にもスタミナがあることに気づいたから。

 今の時代の「好きなことを見つけなきゃ」と「何かをやらなきゃ」は、すごく強い圧ですよね。もちろん見つけたら見つけたで幸せだろうけど、見つけるにも体力が必要です。

 あなたの場合、会社に浪費されるぐらい頑張ってきて、一番きつい山道を抜けた直後にいらっしゃると思うんです。それがまず、すごいことだと思います。本当にご苦労様でした。「次に何かをやらなきゃ」と思う前に、まず休むことも必要なんじゃないかなと僕は思います。

 運のタイミングと体調のタイミングって結構リンクしているから、自分の体調が上向いてきたときにたまたま好きなものが見つかるとか、誘われてやるべきことが出てくることは往々にしてあります。

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