このような保育施設での死亡事故が後を絶たない。今年1月18日、厚労省は昨年1年間に報告があった、全国の保育施設での事故の報告書を発表した。「保育施設」には認可、認可外の保育施設のほか、保育ママも含まれる。報告書によれば、昨年1年間に全国で18件の死亡事故が報告された。内訳を見ると、認可外保育施設の事故の報告数は、認可保育所での事故数に比べて圧倒的に多い。利用している子どもの数で単純に比較すると、事故の発生率は認可外保育施設のほうが20倍以上高いと言える。

 一方で、認可保育所での死亡事故報告も、一昨年に比べ、昨年は4件増えている。保育施設での事故に詳しい寺町東子弁護士は、「『定員の弾力化』により、100人定員の認可保育所でも常に120人預かっているような状態。その詰め込み保育の影響が、認可保育所での事故増加につながっているのでは」と指摘する。

AERA 2013年4月8日号

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