「子どもをほめよう」とはいうものの、どうほめたらいいかわからない。そう感じている親御さん、多いんじゃないでしょうか。
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2児の母であるライターの私自身もそのひとりです。というのも、前回ご紹介したようにこの世には「逆効果なほめ方」も存在するからです。おさらいすると、
【逆効果なほめ方】
1、時間がたってからほめる(そういえば昨日のあれは偉かったね~)
2、愛情に結び付けてほめる(□□できるあなたはいい子ね)
3、余計なひと言を付け足す(すごいね~いつもこうだったらいいのに)
この3つのやり方ではせっかくのほめ言葉も台無しになってしまうと、イェール大学で心理学と児童精神医学のスターリング・プロフェッサーを務めるアラン・E.カズディン教授は述べています。では、効果的なほめ方とはどんなものか? カズディン教授のアメリカ人向けオンライン講座からかいつまんでご紹介したく思います。
まず教授は、ほめ方には2種類あると言っています。ひとつは、毎日の習慣になっている《日常的ほめ方》、もうひとつは親が意識的に行う《戦略的ほめ方》です。
《日常的ほめ方》について、カズディン教授は講座では触れていません。というのも、多くのアメリカ人はほめ言葉の語彙をたっぷりストックして、普段から自然に使っているからです。誰かに習うまでもありません。Great!(すごい!)、Fabulous! (すばらしい!)、Good job! (よくやった!)、I like it! (いいね!)、Well done! (よくできました!)……。気軽に使える短いフレーズが、ここには載せきれないほど豊富に存在します。
一方の《戦略的ほめ方》、これは保護者が特に「子どものこういった点を伸ばしたい」あるいは「こんな点を改善したい」と考えたときにピンポイントで使う方法です。全部で5つ、順番に見ていきましょう。
《戦略的ほめ方》
1、おおげさに声のトーンを変え、ジェスチャーを交える
出だしからハードル高いな、と思われたかたはすみません。確かに日本人にはちょっと恥ずかしいかもしれませんが、ここは役者かアメリカ人になりきったつもりで、「わ~! 〇〇ちゃんすごお~い! よくできたね~~~!!!」と、声の高さを半オクターブ上げてスタンディングオベーション。子どもはびっくりするでしょうが、まんざらでもないはずです。