なんでも、厚労省と製薬会社ファイザーとの契約は、6月末までに供給することで基本合意していたが、正式契約で「年内」となったとか。
今では菅総理は、「ワクチンを前提としなくても安全安心な大会(東京五輪)ができるよう準備」というようになった。それでいいなら、今年の成人式などはなぜ中止になったのか? いってることが支離滅裂だ。
病院はパンク寸前で、検査で陽性であっても自宅待機をさせられる人が増えている。国会での話し合いをすぐ進めず、アビガンなどの薬の承認をしていない。
菅おろしとやらが起き、それが落ち着く5月か6月まで、あたしたちはこの状態で我慢させられるのか。そんな悠長なことでいいのか。
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2021年2月12日号