ウルフ・アリスのエリー・ロウゼル、音楽フェスでマリリン・マンソンにスカートの中を盗撮されたと主張
ウルフ・アリスのエリー・ロウゼル、音楽フェスでマリリン・マンソンにスカートの中を盗撮されたと主張

 現地時間2021年2月6日にウルフ・アリスのヴォーカルのエリー・ロウゼルが、音楽フェスティバルでマンソンと遭遇したことを振り返り、マンソンによる不適切行為を告発した。

 ロウゼルは「エヴァン・レイチェル・ウッドとマリリン・マンソンを告発する人々と連帯します」と自身のTwitterに投稿し、「彼を擁護する人たちを見るのは悲しいです。彼が自身の悪行を明るみにしたからと言って、女性を虐待することを許されてもいいのでしょうか?!」と続けた。

 彼女は、マンソンと出会った時の出来事を「数年前にフェスティバルのバックステージでマンソンに出会いました。私のバンドに対する誉め言葉が次第に大げさになって、私は彼の行動に対して疑念を抱くようになりました。下を見たら、彼がGoProで私のスカートの中を撮影していて、ショックを受けました」と投稿で説明した。

 「彼の行動は何の批判も受けませんでした」とロウゼルは続け、マンソンのツアー・クルーには「彼はいつもこういったことをしている」と告げられたと彼女は付け加えた。

 さらにロウゼルは、「もし彼がいつもこういったことをしているのなら、一体どうして何年間も、フェスティバルのヘッドライナーを務め続けることができるのですか?いつになれば、成功を理由に女性差別者でいられることを止めることができるのでしょう?男性が支配する音楽業界で、女性は安全と感じる必要があります。この件について発言するべきか迷っていましたが、マンソンは最近の声明で、彼の関係は“完全に同意のもと”と主張しています。フェスティバルで若い女性のスカートの中を撮影するのなら、彼が同意の意味を理解していると私は思いません。あなたの勇気に感謝します、エヴァン」と締めくくった。

 ウッドはマンソンのことを虐待者と自身のインスタグラムに投稿し、彼女が10代の頃から何年も「恐ろしく、虐待した」と主張した。ウッドの告発後、複数の女性がマンソンからの肉体的および精神的な虐待を告発し、ウッドは彼女たちの声明をインスタグラム・ストーリーズで共有した。

 マンソンも声明を自身のインスタグラムに投稿し、「明らかに、私の芸術と人生に論争は付きものでしたが、私に対する最近の主張は現実を恐ろしく歪曲した解釈」と綴り、性的虐待の主張を否定した。「私の親密な関係は常に同じ考えを持ったパートナーと完全に同意してきた。方法や理由に関わらず、今彼女たちは過去の事実を曲げて伝えることを選択した。それが真実である」と続けた。

 ウッドの告発後、インディー・ロック・アーティストのフィービー・ブリジャーズが10代だった頃にマンソンの自宅を訪問した体験を明かした。その際彼は自宅の一室を“レイプ・ルーム”と呼んでおり、彼女は別のツイートで名前や詳細については触れずに「レーベルも知っていたし、マネージメントも知っていたし、バンドも知っていた」と述べ、「今更距離を置いて、ショックを受けて震えあがっているかのように装うなんてファッキン哀れだよね」と続けた。

  疑惑が明るみになって以来、マンソンは所属レーベルのLoma Vista Recordingsから契約を切られ、代理店CAA(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー)との契約も解消された。さらには長年のマネージャーであるTony Cuillaもマンソンから離れたと伝えられている。米ビルボードは以前、マンソンのマネージメントを通じてコメントを求めようと試みたが、回答は得られていない。