日本時間で2021年2月24日0~9時に行われる「Virtual Ocean Sunfish Symposium 2021」の特設ホームページ(https://www.oceansunfishsymposium.com/)。「Register」と書かれたボタンを押すと、シンポジウムを閲覧できる予約登録のページに飛ぶ(C)oceansunfishsymposium
日本時間で2021年2月24日0~9時に行われる「Virtual Ocean Sunfish Symposium 2021」の特設ホームページ(https://www.oceansunfishsymposium.com/)。「Register」と書かれたボタンを押すと、シンポジウムを閲覧できる予約登録のページに飛ぶ(C)oceansunfishsymposium
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 現世における世界中のマンボウ研究者の叡智を集結させたマンボウの専門書「The Ocean Sunfishes Evolution, Biology and Conservation」が2020年12月にCRC Pressから出版された。この専門書の出版記念イベントとして、「Virtual Ocean Sunfish Symposium 2021」が来週、2021年2月24日0時~9時にかけて、夜通しインターネット上で開催される。何故、真夜中に開催されるのかというと、主催元がアメリカであり、時差で日本の方が17時間進んでいるからだ(主催元の米国太平洋標準時では、2月23日7時~16時に開催される)。

【写真】釧路沖の定置網で漁獲されたウシマンボウ

 日本では祝日明けの出勤前ということで、この記念すべきマンボウ界の大イベントを見てくれる人はほとんどいないと思っている。だがしかし、私はこのシンポジウムの魅力をお伝えしたい。何故なら、マンボウに関する世界会議は今まで一度も開かれたことがない。これは今回初めて開かれる世界規模のマンボウ研究者のお祭りなのだ! 私は以前の記事<今年もギネス世界記録を保持! 千葉県で漁獲された2300kgの「世界一重い硬骨魚」とは?>の内容も含めて、真夜中の1時から発表する。とても眠そうだ。

■第一回世界マンボウシンポジウム開催概要

 最初に言っておこう。このシンポジウムは「マンボウへの愛」でできている。これは主催者であるティアニー・ティス(Tierney Thys)から私が直接聞いた。シンポジウムはインターネット上で開催され、事前登録をする必要はあるが、チケット購入などのコストはかからない。事前登録の仕方はこの記事の画像を参考にしてほしいが、まず、特設ホームページ(https://www.oceansunfishsymposium.com/)にアクセスし、「Register」のボタンを押した先にあるページで、3つの情報(「Name」「Email Address」「Location」)を入れて「送信ボタン」を押すだけ。後日、シンポジウムに関する詳細が登録したメアドに送られてくる。発表はStreamYard(YouTubeやTwitchなど複数のプラットフォームに同時配信できるツール)を使ってライブ配信される予定とのこと。皆初めて行うので不手際やアクシデントなどもあるだろうが、そこは温かい目で見守ってほしい。

 繰り返すが、日本時間では真夜中の午前0時~朝9時にかけて開催される。挨拶などを含めて発表者は24人。1講演20分(15分発表+5分質疑応答)。分野やトピックは多岐にわたり、マンボウ類の化石、進化、分類、歴史、形態、最大サイズ、新種、遺伝、分布、仔稚魚、捕食被食、海洋環境、成長、生態、解剖、体の機能、行動、漁業、産卵、水族館での飼育、寄生虫、生体毒素、微量元素、芸術、豊度、気候変動、料理、薬、人の関わりなどなど盛りだくさん。アートショーなるものもあるらしい。

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