漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「俺の家の話」(TBS系 金曜22:00~)をウォッチした。
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落語とヤクザ=「タイガー&ドラゴン」。落語とマラソン=「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」。一見食い合わせの悪そうな素材を、絶妙な味わいに仕立て上げる脚本家・宮藤官九郎食堂。今回のネタは能とプロレスだ。
そうです、どちらもマスク(面)マン。能楽の人間国宝・観山寿三郎(みやまじゅさぶろう=西田敏行)。そんな父に反発して家を飛び出し、プロレスラーになった息子の寿一(じゅいち=長瀬智也)。
父が倒れたことをきっかけに25年ぶりに実家に戻った寿一。宗家を継ぐ決心をし、父の介護生活が始まる。
このために12キロも増量した長瀬の肉体が凄(すさ)まじい。試合場面もスタント無しで、まじプロレスラー。飛びつきざまに両脚で相手の頭部を挟み、旋回しながらぶっ飛ばすヘッドシザーズ・ホイップとかホレボレするよ!
寿一は金策のためプロレス引退を撤回し、謎の覆面レスラー「スーパー世阿弥マシン」としてひそかにリングに復帰する。
そうそう、実家の金型工場を継ぐために引退したけど、「スーパー・ササダンゴ・マシン」として復活したマッスル坂井いたいた~。そして長州力や武藤敬司、蝶野正洋もご本人登場で、プロレスファンは毎回ヨダレが止まらない展開だ。