その状況を踏まえて、宮内庁トップである西村長官が小室さんの弁護士を宮内庁に呼び出したうえで、会見という公の場で金銭問題への説明を求めるという「催促」をした。
ついに天皇陛下が公の会見で、「国民が納得し、喜んでくれる状況」と触れたのだ。宮内庁関係者のひとりは、こう話す。
「国民の間でさまざまな意見が噴き出している、という客観的な状況があることを認めたうえで、きちんと説明なさるのがよいでしょう、と仰った。長官の発言と同じ方向であるとの印象を受けた」
さすがに何らかの動きが出てくるのだろうか。
「今回の陛下のご発言によって、小室さん側が何らかの動きを見せるということはないと思っています」(前出山下氏)
人の価値観は、さまざまだ。宮内庁や皇室の価値観とはまた別の価値観を持つのも、ごく自然なことだ。
「お二人が30歳の誕生日を迎える今年の10月頃に結婚することを考えておられるなら、小室さん側の何らかの説明は今年の5月末頃がタイムリミットでしょう」(略)
眞子さまと小室さんが婚約内定の会見を開いてから、今年の秋で丸4年となる。内親王の結婚としては、前代未聞の状況にある。おふたりは、どのような道を選ぶのか。
(本誌 永井貴子)
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【天皇陛下の会見(骨子)】
(質問)新型コロナウイルスの感染拡大により、皇室の活動も制限され、天皇陛下が多くの国民と交流される機会が減りました。国民との直接のふれあいが難しい中、陛下は皇后さまとご進講を重ね、オンライン行幸啓を始めたほか、元日には国民に向けたビデオメッセージも公表されました。新しい取り組みについてのご感想とともにお聞かせください。
(天皇陛下)日本の歴史の中では、天変地異や疫病の蔓延(まんえん)など困難な時期が幾度もありました。これまでの歴代天皇のご事蹟(じせき)をたどれば、天変地異等が続く不安定な世を鎮めたいとの思いを込めて奈良の大仏を作られた聖武天皇、疫病の収束を願って般若心経を書写された平安時代の嵯峨天皇に始まり、戦国時代の後奈良天皇、正親町天皇など歴代の天皇はその時代時代にあって、国民に寄り添うべく、思いを受け継ぎ、自らができることを成すよう努めてこられました。