秋篠宮家の長女眞子さま(c)朝日新聞社
秋篠宮家の長女眞子さま(c)朝日新聞社

 国民の関心事である眞子さま結婚問題。天皇陛下は、お誕生日の際に行われた会見で、記者からの質問に答えるかたちでこの問題に初めて言及された。陛下が内親王の結婚について、決まっていない段階で発言されるのは異例のことだという。今回の陛下のお言葉にはどのような意味があるのか。「女性自身」の記者で、皇室ジャーナリストの近重幸哉さんに聞いた。

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「眞子内親王の結婚については、国民の間で様々な意見があることは私も承知しております。このことについては、眞子内親王が、ご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」

 秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんの結婚について、陛下はこのように述べられた。2月23日の天皇誕生日に際し、2月19日に赤坂御所で開かれた記者会見でのことだ。眞子さまの結婚につい尋ねた質問への回答だった。

 質問は事前に陛下に伝えられていたが、記者らは当日、さらに「多くの人が納得し喜んでくれる状況に何が必要か」と関連質問を重ねた。それに対して陛下は以下のように返された。

「この件に関しましては、先ほど申し上げたこと以上のことは、今はお答えは差し控えさせていただきたいと思います」

 これらの陛下のお言葉に国民も注目。国民の間には「踏み込んだ内容ではない」というものや「眞子さまが発表したお気持ちと今回の天皇陛下のお言葉には大きな開きがある」といったものまで、さまざまな解釈があるが、これまでの経緯を踏まえると、今回のお言葉にはどのような意味があると受け止めるのが妥当なのだろうか。

 皇室取材歴30年の近重さんは、まず、今回陛下がお言葉で触れたこと自体が前例のないことだと指摘する。

「眞子さまと小室さんはご婚約内定の会見は開きましたが、それでだけは結婚が決まったといえる段階ではありません。また眞子さまは皇族とはいえ、これは秋篠宮家のご家族のことなのです。つまりまだ確定していない他家の結婚について、天皇陛下がお言葉で触れるというのは異例のことなのです。本来ならば、結婚が決まった段階で、“末永い幸せを願っております”といった内容となるのが天皇陛下のお言葉であるはずです」

 眞子さまに対する国民の心配の声が大きくなっている現状を受け、言いづらいことではあるが、陛下は敢えておっしゃったということのようだ。

 近重さんは、陛下がお言葉に込めれられた思いを次のように読み解いた。

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皇室に関心のある国民からの厳しい声は