「国民から祝福されるかたちで眞子さまには結婚してほしい、そして秋篠宮家にも円満であってほしいという気持ちがおありなのでしょう」
陛下のお言葉は、秋篠宮さまの昨年と一昨年の誕生日の際のご発言を踏まえたものでもある。秋篠宮さまは、眞子さまと小室さんの結婚については「多くの人が納得し喜んでくれる状況」が必要だと述べられた。裏を返せば、眞子さまの結婚について現状では国民の支持を得られているとはいいがたいということ。昨年11月のお誕生日の会見では次のように述べられた。
「長女の結婚について反対する人もいますし、賛成する人もいますし、全く関心の無い人もいるでしょう。どれをもって多くというふうに客観的に言うことができるかというとなかなかそれは難しいわけですけれども、あくまで私の主観になりますけれども、感じとしては決して多くの人が納得し喜んでくれている状況ではないというふうに思っています」
もちろん、眞子さまの結婚について国民の間にも賛成、反対、両方の声がある。若い世代や皇室に興味のない人たちの中には「お2人の自由意思で結婚して幸せになればいい」という意見もあるだろう。ただ、世間の反応を見る限り厳しい意見が目立つのも事実。特に、もともと皇室に関心がある国民の多くは不信感を抱いている様子だ。そうした人たちは、お相手である小室圭さんが結婚に向けて誠実な対応をしてきたという印象は持てておらず、さらにはコロナ禍にあって「眞子さまには私たちの苦しさを理解していただけないようだ」と残念な気持ちを抱いている人も少なくない。
このような状況の、皇室にとっての意味を近重さんは解説する。
「皇室に興味がある人たちから内親王の結婚を反対されるのは、皇室としても看過できない事態なのです。国民からの支持があり、敬愛を受けてこその皇室ですから。たとえば、批判や反対の声が、一般の人々へ調査した結果のおよそ半数であっても、それは大変なことです。本来、皇室の慶事は8、9割の人が賛成というのが自然なのです」
そうした状況下、秋篠宮さまは昨年11月、「結婚は認める」としつつも、「結婚と婚約は違います」と述べられている。これについては少し説明が必要だろう。近重さんは言う。