ティム・バートンの映画音楽等でお馴染みの奇才、ダニー・エルフマンが衝撃的な新曲「KICK ME」公開
ティム・バートンの映画音楽等でお馴染みの奇才、ダニー・エルフマンが衝撃的な新曲「KICK ME」公開

 ティム・バートン監督の映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『シザーハンズ』『バットマン』等をはじめ、100作以上のスコアを手掛ける映画音楽家としてもお馴染みのダニー・エルフマンが、新曲「Kick Me」をリリース。あわせてミュージックビデオを公開した。
https://youtu.be/PAtU3pjdWfA

 聴衆を否定すると同時に承認を求める歌詞の衝撃的な「Kick Me」。Petros Papahadjopoulosが監督、Joe Pascaleがアニメーションを担当した同ミュージックビデオでは、上半身裸でカメラに向かうエルフマンが両手を広げ懸命に訴え続ける様子を映しており、歌詞同様に衝撃的な映像に仕上がっている。

 同曲について、ダニー・エルフマンはユーモアを交え「去年の夏のある日、特にメロウな気分だった。ぼーっとリラックスできるような曲をかけたいと思っている人達のために、とてもチルな曲を作ることにした。どうぞ!」とコメントしている。

 また、MVについてPapahadjopoulosは、「このビデオはイメージを表現したものであり、個人的には長い間ステージから離れていたダニー・エルフマンのワイルドで生々しいパフォーマンスを見ることができたという充実感がある」と話す。

 「Kick Me」はボーカル、ギター、シンセをエルフマンが担当し、ドラムをJosh Freese(The Vandals、NIN、Devo)、ギターをWarren Fitzgerald(The Vandals、The Offspring、Dweezil Zappa)、ベースをStu Brooks(Dub Trio、Lady Gaga、50 Cent)、パーカッションをSidney Hopson(LA Philharmonic)、Joe Martone(Hollywood Chamber Orchestra)、ストリングスをLyris Quartet(Kraftwerk、Ben Harper)がそれぞれ担当している。

 ダニー・エルフマンは2021年を通して毎月11日に曲を発表していく。エルフマン(Elfman)の名前の“Elf”はドイツ語で「11」を意味し、常に重要な意味を持っているのだ。

 ダニー・エルフマンは今年初め、SPIN曰く「この怒りに満ちたトラックは、インダストリアルとプログレッシブ・ロックの影響を受け、不安な雰囲気を醸し出しており、Jesse Kandaがアニメーションを手がけた衝撃的なビデオによって、さらに気が遠くなるような状態になっている」とする「Sorry」を発表。
https://youtu.be/9sSLLRGC6tM

 続いて先月には、社会的に孤立した現代社会における親密さへの憧れを、ユニークな手法で描いた奇抜な楽曲「Love In The Time Of Covid」を公開。同MVにはスコットランドのトランスジェンダー・パフォーマー、Shrek 666が特殊メイクで出演している。
https://youtu.be/AWXyT_ijM3E

Photo Credit: Silvia Grav