どんな人間も若いうちは、上昇志向を持つ。それより問題は、女性皇族の位置付けだ、と君塚さん。皇室典範で「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」と定められている。「どうせ出て行く人だからと、女性皇族の結婚相手については調査が甘くなる。小室さんの問題も、男性皇族の結婚相手同様に調べていれば、事前にわかったはずです」
女性宮家をつくり、次世代の皇室を支えていく。生まれてくる子どもも、当然皇族とすべき。それが君塚さんの持論。英国は13年に議会を通過した王位継承法で、男子優先でない絶対的長子相続制となった。「小室さんの問題が女性皇族についての議論の呼び水となることを期待していましたが、そうならないのが残念です」と君塚さん。
英王室はメーガン妃のインタビュー放映の2日後、「いくつかの記憶は(メーガン妃と)違うかもしれないが、非常に深刻に受け止め、家族でプライベートに対応する」と女王の代理声明を発表した。天皇陛下は2月、小室さんと眞子さまの結婚について、「多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」と語った。
メーガン妃と小室さん、これからどうしていくのだろうか。
(コラムニスト・矢部万紀子)
※AERA 2021年3月29日号より抜粋
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