近藤春菜(C)朝日新聞社
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 3月26日、ハリセンボンの近藤春菜が5年間レギュラーを務めた『スッキリ』(日本テレビ)を卒業した。

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 それまでバラエティ番組を中心に活躍しているイメージの強かった春菜が、朝の情報番組に抜擢されたのは当初は意外な感じがした。だが、最近では、メインMCである加藤浩次をサポートする立場のサブMCとして、確固たる地位を確立していた。彼女がいなくなることで番組の雰囲気も変わるだろう。

 帯番組のレギュラーがなくなるというのは、タレントにとって一大事である。何しろ、それだけで年間の番組出演本数が約250本も減ってしまうことになるからだ。

 だが、春菜の場合、『スッキリ』の卒業は大きなダメージにはならないのではないか。むしろ、これは彼女がさらに飛躍するきっかけになりうると個人的には思っている。

 帯番組があると、それだけで毎日のスケジュールが埋まってしまい、ほかの仕事にも制約が出てくる。『スッキリ』が終わることで、時間に余裕ができてほかの番組にももっと出られるようになる。そして、そんな彼女を待ち望んでいる視聴者は大勢いるのではないかと思うのだ。

 同業者の芸人たちも春菜の実力には一目置いている。3月25日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日)の「芸人ドラフト会議」という企画では、麒麟の川島明が自分の番組にキャスティングしたい芸人として、春菜を1位指名した。「芸人の究極、完全体じゃないですか」と最大級の賛辞を送った。

 芸人としての春菜の魅力は、強烈なツッコミを得意としている一方で、雰囲気が明るくて柔らかいことだ。「角野卓造じゃねえよ!」と返すお決まりのフレーズに代表されるように、彼女のツッコミにはキレがあるのにどこか優しさが感じられる。

 最近のお笑い界では「例えツッコミ」のようにフレーズ自体を工夫するツッコミが流行っているのだが、春菜は割とストレートな言葉遣いをすることが多い。しかし、そこにこれでもかというくらい感情を乗せることで、単純な言葉で大きな笑いを起こしてみせる。それこそが彼女にしかできない名人芸である。

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子どもの頃は内気で人見知りタイプ