──同性愛、あるいは同性婚に対しては否定する者ではないということですか。

 私は比較的、ニュートラルだと思っています。決定的に同性愛者なんかダメなんだと言っている人たちが、実際にいます。私の周りの議員も『理解ができない』と言っている人たちがいます。むしろ、私は三重県議会の中でも、そして、現在も比較的、私はたくさんのクローゼットの方ともお話をしましたので。その中でなおかつ、パートナーシップ制度や同性婚が不要だという人たちもいます。その方たちの多くはクローゼットです。今の方たちとは違って、自分たちの意思表明ができなくて、かつこんなものがあったら、むしろわれわれが息苦しくなるだけだ、という方たちもいるんです。その方たちのことも考慮しながら、でも、必要だという方もいて、じゃあ、どんな制度だったら、誰もが使えるものなのかということを考えた上で議論させていただいたつもりです。レズビアンでもたとえばシングルマザーで非正規雇用で、生活困窮者でという方たちもいるんだから、一概にみんながみんな、ゲイと同じ状況ではなくて、制度を乱用する人たちではないんだということをむしろ、擁護してきたつもりです。にもかかわらず、私が何かアウティングしたような書かれ方をするのは非常に心外で、現実にそぐわないと思っています。とても残念です。

(AERAdot.編集部 上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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