みちょぱ(左)と朝日奈央(C)朝日新聞社
みちょぱ(左)と朝日奈央(C)朝日新聞社
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 4月の改編でリニューアルが目立った平日朝の情報番組。今や番組に必要不可欠となったのは、ニュースに対し意見を述べて視聴者を巻き込んでいくコメンテーターの存在。今回の改編で注目を集めたのは、バラエティーで活躍する若い女性タレント、いわゆるバラドルたちの進出だ。

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「スッキリ」(日本テレビ系)では、モデルでタレントのみちょぱこと池田美優(22)が木曜日のコメンテーターに抜擢され、「ひるおび!」(TBS系)でもタレントの朝日奈央(26)が水曜日に出演。さらに、「とくダネ!」の後番組「めざまし8」(フジテレビ系)では、タレントの井上咲楽(21)が新コメンテーターに就任した。

 もともと、彼女たちは「サンデー・ジャポン」(TBS系)や「アッコにおまかせ!」(同)など、バラエティー寄りの情報番組でのコメンテーター経験はある。

 だが、今回の抜擢に対しSNS上では、「違和感がある」「朝から見る顔ではない」など、厳しい声も見受けられる。やはり、報道色が強い平日朝の情報番組は「ワケが違う」という視聴者も少なくないようだ。

「そうした意見もわかります。例えば、朝日は目や鼻に10円玉を入れたりと、芸人顔負けの体を張ったスタイルで人気になったところもあります。ただ、求められる役割を理解しているとも言えます。以前インタビューで朝日さんが話していたのですが、タレントのSHELLYみたいになりたいそうで、真面目な番組ならそれに合わせて、場に応じて的確なことを言うところに憧れていると。情報番組には前に出過ぎずに場を明るく盛り上げ、普通のことを発言するコメンテーターも必要で、朝日はそんなポジションにうってつけだと思います」(テレビ情報誌の編集者)

 確かに、爪痕を残そうと一風変わった発言をするコメンテーターばかりでは偏りが出てしまう。攻めるコメンテーターから常に一般的な意見を言うコメンテーターまで出演するからこそ、見やすい番組ができるのかもしれない。

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政治オタクの井上咲楽