写真家・茂木モニカさんが撮影したありのままの水原希子さん。それは米カリフォルニアの大自然の中で、自分を解放する旅だった。この旅をきっかけに、もっと自分に素直に生きることを水原さんは決意した。AERA2021年4月19日号に掲載された記事で、その経緯について話を聞いた。
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——『夢の続き Dream Blue』は今から4年前、水原希子さんがロサンゼルスに短期留学しているときに撮影された。ロスを飛び出し、カリフォルニアの大自然の中、服すら脱ぎ捨てたありのままの姿の水原さんが写真集に収められている。
水原希子(以下、水原):本当に夢のような瞬間でした。自分自身があんなにも解放されたことはなかったし、景色も含めてすべてが夢のようでした。
ロスでの滞在中、私はアメリカでオーディションを受けたりしていたんですが、英語の壁を感じたり、自分の意見を常にハッキリと表明するカルチャーに戸惑ったり。さらに「水原希子」という人間ではなく、「アジア人」というカテゴリーを求められるような息苦しさもあって、頑張った先に何があるんだろうとずっと葛藤がありました。
そんなとき、長年一緒に仕事をしてきた写真家で、親友でもある茂木モニカがニューヨークから遊びに来たんです。モニカはとにかく明るくて、自分の気持ちに素直な子。話をするうちに「旅行行こうよ!」と言い出して。ちょうどモニカの友人で、私のルームメートだったクリスティンも長年つきあった彼と別れたばかり。3人で「行こうぜ!」と盛り上がって、行く場所も決めずにロードトリップに出ました。モニカはたくさんフィルムを買い込んで。
■自由でピュアな気持ち
水原:とにかく行き当たりばったり。モニカの元カレとの思い出の場所にも行ったし、シエラネバダでは車を止め、持っていった青いラグを敷き、女3人裸になって寝転びながら日光浴をして、話したり笑い転げたり、本当に楽しかった。