一方、島津製作所の子会社「島津テクノリサーチ」も、高齢者施設などのトイレの下水を定期的に調べ、ウイルスのRNAが検出されれば、入居者や職員にPCR検査をして感染者を早く発見する「京都モデル」を開発した。3月上旬から、京都府や京都市の協力を得て感染者のいる2施設で実証実験を始め、4月下旬にも、高齢者施設や病院、学校、ホテルなどを対象に、本格的な展開を目指すという。(科学ジャーナリスト・大岩ゆり)

AERA 2021年4月19日号より抜粋