不登校新聞編集長の石井志昂さん(提供)
不登校新聞編集長の石井志昂さん(提供)
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 不登校の子どもとその家族のための専門紙「不登校新聞」編集長の石井志昂さん(39歳)が、17日放送の「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)に出演した。テーマはもちろん不登校。石井さんが番組出演をオファーされた理由は、学校に行かずに家庭で学ぶことも選択肢の一つとして認められ始めているから。石井さんが訴える「不登校という生き方」とは。

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「番組収録では、芸能人を前に緊張してカミまくってしまいました。でも、出演者の意外な反応を見れたのです」

 と石井さんは番組収録時をふりかえった。

 番組では、不登校を子どもの意思を尊重した「生き方」として紹介した。例えば、米国の歌手のビリー・アイリッシュさんや、台湾の天才IT担当相として知られるオードリー・タン氏も自宅で学習。また文部科学省は2019年10月、都道府県教育委員会教育長などへの通知で、不登校支援の基本方針について「『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく」と明記した。さらに昨年からのコロナ禍で、リモートで学ぶ環境が整ったこともあり、石井さんは「不登校は一つの生き方になってきている」と訴えた。

 予定していた放送内容を撮り終え、石井さんがほっとしたときだった。“校長”の堺正章さんが真剣な表情で、石井さんに語り掛けてきたという。

「新しい時代が、コロナによって始まろうとしているんですね」

 完全なアドリブだった。石井さんには、堺さんが心から感じたことを口にしたように思えた。それは驚きで、うれしい誤算だったという。

「上の世代の方々にとって、学校にいくのは当たり前で、一種のセーフティーネットでもあり、楽しい思い出が詰まっている場所だと思うんです。だから不登校については、理解はしても、『時代が違うんですね』といった後ろ向きなトーンで語られることが多かった。それが、堺さんは『学校のかたちがかわる』と新しいことへの期待感を込めて発言していた」

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「学校へいかない」子どもはどんな気持ちでいるのか。

 実は、石井さんも不登校経験者だ。その半生を振り返ることは、新しい時代の潮流を理解する助けになるかもしれない。

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